DSP

DSPでのセッティングで出来ることはタイムアライメント(スピーカーの遅延)・レベル調整(各スピーカー)・クロスオーバー(カット周波数)・イコライザーで構成

DSPを入れると何故音が良くなるかですが正確に言えばDSPで適切に調整すれば音が良くなるが正解です。適切な調整が出来なければDSPを取り付けしても音は良くなりません

では適切な調整とは何か?適切なレベルに対して位相を合わす事です。簡単に言えばスピーカーが音を放つタイミングを合わせれば音は良くなりタイミングを合わせるものがDSPです。ドンと1回鳴る音が位相(タイミング)が合ってないとドン・ドンと2回鳴るイメージです。

位相はデジタルの場合レベル・タイムアライメント・イコライザーで変化、デジタルの場合クロスオーバーで位相は変わりませんが交わったところの音は変化します(下の写真の矢印の範囲)

ピンクノイズを流して聴くとわかりやすいですがハイパス側のスロープ(下の写真の赤丸)変化させても一切音の変化はありませんデジタルの場合は、アナログは変わります

では何故アナログはスロープで変化するかですが素子の抵抗、スピーカーの正相・逆相を利用して位相を合わせてます。

これがタイムアライメント、位相=スピーカーが音を放つタイミングて事になります。スピーカーはボイスコイルの大小で音を放つタイミングが違い小さいボイスコイルが早くそれに比べ大きいボイスコイルは遅く音を放ちます。デジタルネットワークを使う場合はタイミングはタイムアライメントで合わせれるのでフル正相が基本

下の写真は当店のデモボードですがアナログパッシブレスでDSPにてセッティング

この取り付け状態だとDSPの説明書通りセッティングするとトィーターとミッドウーファーのタイムアライメントの数値は同じになりますが上記で述べた通りこの状態だと位相があってない状態なので繋がり悪くフルレンジスピーカーのようには鳴りません、この繋がりの悪いところをタイムアライメントで調整してます

上の写真の赤丸はミッドウーファーとトィーターのクロスポイント(5khz)ですがわかりやすく説明するとミッドウーファーが5khzの音を放つ時トィーターも同時に5khzを放てばタイミングぴったしなので繋がり良い音になりフルレンジスピーカーのように1つの音として鳴ります

デモボードだとセッティングはここで完成ですが車の場合だとオフセットで座ってるし右のスピーカーが近すぎるしスピーカー角度が横になってるのでこの状態で聴くとセンターが赤丸ぐらいの部分に定位しステレオイメージが損なわれます。この左右軸がセッティングの1番の難題

左右のレベル0、タイムアライメント0の場合は完全に位相は合ってます。違和感はステレオイメージぐらいですがこのまま体を左に振るとセンターは左に移動、車の中心でピッタリステレオイメージ通り鳴ります。ですが真ん中に座って運転することはできないのでタイムアライメント・レベルを調整して一番ステレオイメージの良いところに合わせます。きっちり合わせた音は違和感なく自然でリアルに心地よく音楽が鳴ります。定位の位置はスピーカーの設置場所、角度、車の大きさで変化しますが

だいたい車のセンターより右寄りに音楽の中心は定位するようになります。タイムアライメント・レベルを適切に調整するとどの座席に座っても体を振っても音質は変わらず聴くことができ運転席は定位も楽しめるようになり快適なかーライフが過ごせます

DSPローエンドデモカー・ハイエンドデモカー有り、試聴可能なので興味あれば聴いてみてください

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